【絵】個人的な葛飾北斎の作品ランキング【冨嶽三十六景編】
10日間ほど放置してたな、ブログよ。
理由と言えば特になあにもなかったからだよ。というのは嘘で、結構いろいろあったのだけれどね。
というわけで、行ってまいりました。すみだ北斎美術館。
無料でもらったパンフレット。無料ほど良いものはない。
すみだ北斎美術館のURLです。気になったら行ってみてね。
さてと。北斎なのだが、一言でいうとめっちゃ好きなのだよね!
あの力強い絵。もはや良さです。人物はなんというか柔らかく、しかし男は骨太に描かれていてすごい。風景の色使いも鮮やかで現代にも引けを取らない。むしろ現代のアニメ超えているのではないか?鮮やかで一目見ただけで記憶に残るインパクト。圧倒的画力としか言いようがない。流石に漫画の原点なだけあるね。凄みが違う。うんうん。
というかもはや、好きすぎて言葉では表せないのだよなぁ。「はぁ…好き」ってやつだ。恋の病と似たり寄ったりのものね。
今回は北斎が大好きな私による、個人的北斎の作品大好きランキングを作ってまいるぞ。
有名な作品を中心に攻めていこうね。初心者の方にも見てもらいたいので。
5位 相州江の島
神奈川の江の島から見た富士山。
色合いがいいよね。人間がゴミのようだというムスカ大佐目線なのもグッド。富士山もきれいだし、江の島も緑が豊かでいいね。今のお土産屋さんが並んでるとこは当時も建物まみれだったんだね。タイムスリップを感じる。昔に行ってみてぇ。
江の島と言えば、というか神奈川の個人的思い出は、片思いの子と半日ほどデートしたことですね。人生の中でも上位に入ってくる楽しさでした。思い出をありがとう、しかしまだあきらめたわけではないんだよなぁ。
そういう意味でも5位にランクインですね。海がきれいな良い作品です。
4位 江戸日本橋
こんなにきれいな青い川も過去のもの。現実は非情なのである。今や真っ黒川と化した日本橋。当時はこんなにきれいだったんだね。左上の控えめ富士山も可愛い。雲もいい感じの伸びを見せていて良さ。
以前、ブラタモリで見たんだけど、日本橋っていうのは千葉から続いていて、物資を運ぶ重要なルートだったらしいね。そりゃ栄えるわけだ。船がいっぱい描かれているのがその証拠だね。
日本橋は、毎年夏に行ってデパートで楽しい買い物をするので、その意味も込めて4位。
3位 甲州三坂水面
3位は甲州三坂水面。一見海に見えるけど、手前のは河口湖だよ。
もうね、大胆過ぎない?普通に風景を描いていたら手前の逆さ富士をこんなに大きく描こうとは思わないね。しかし北斎スタイルでは大きくインパクトを強めて描いておるのだね。すげぇ、すげぇぜ旦那!!!
実際のところはこんなにきれいに映ることは滅多になさそうだけども、現実に見たら一生の思い出ではないだろうか。その一生ものを絵に落とし込むのはすごい。
もうすごいしか言えないロボットみたいになってるよ。でも知識と語彙力のなさからすごいしか言えないんだなぁ。
あと、手前の船が可愛い。
2位 尾州不二見原
続いて尾州不二見原。これはなかなか有名な奴やでぇ。さすがに見たことあるやろ?
まあ、なくてもオッケーやで。
この作品は手前の男の一生懸命桶づくりに励む姿が好きでね。けなげ可愛い。江戸時代の職人ってなんでこうも惹かれるものがあるのだろうか。絵師が極上だからかね?それだけじゃなくて、プロ意識も当時の方が良かったのだろうね。こうなりたい。
奥の富士山は小さく小さく描かれていて、北斎のこだわりが見える。0か100かみたいなものかね。インパクトを付けるときと、控えめにしすぎるとき。いろいろだね。人間と一緒。
不二見原っていうのは名古屋だそうで、名古屋から桶越しに富士山を望む形となっている。桶越しの富士山。乙なものやね。
1位 神奈川沖浪裏
これは世界一有名な日本の絵でしょ。北斎すげえがわかる「神奈川沖浪裏」
この船を今にも飲みこまんとする波。塩を上げて力強く躍動している感覚。悠遊とそびえたつ富士山。おびえる人々。何をとっても完璧やね。
人間はやはり自然には勝てないってことね。完全に理解した。
しかしこの塩が伝わってくる感じは本当にすごい。スローモーションカメラで一番力強い部分を止めたときとかにしか見れなさそうなものを完全に再現しているのは北斎の凄みですな。もうそういう能力としか言いようがない。
あと、人間がみんな同じポーズで可愛い。ゴジラから逃げてる人と同じものを感じる。
これを年老いてから描いたんだからすごいよなぁ。現代の老人に見せてあげたいくらいだよ。現代の老人はとにかく諦めとか頑固さが見えるから、これを見せてさらに上を目指せと言いたいくらいだよ。まあ、自分もだけどね笑
はい。以上がトップ5なんだけど、とにかくすごいでしか言葉で表現できねぇ…
それくらい、一目見たときのインパクトが強い。
これだけ現代人の脳裏にはっきりと残る作品を作れるのだから、小手先だけのテクニックではなく、真に絵を理解しているんだなぁと思う。絵は専門じゃないけど、それはひしひしと伝わってきた。これをいろんな人に伝えていきたいくらい。
すみだ北斎美術館では、北斎の詳しい人生などが展示されていたからぜひ行ってみてください。自分もまた行きたいと思います。
また気分が乗ったら、別の作品でランキング作りたい。
さすがに春画は無理だけど。