ペンギン・ハイウェイと夏の爽やかさ【ネタバレ無し】
えー、先週から見たいと考えておりました「ペンギンハイウェイ」なのですが、ついに見に行けました!
といっても、実は土曜日に見に行っていたので、見ようと思い立ってからあまり時間は経っていないのですが(笑)。
雨の日だったので非常に良い映画日和でした。やっぱ雨は映画に限るなあ。あ、作品自体も爽やか&懐かしくなる気持ちを持たせてくれる良い映画でした。ネットで検索すると「ペンギンハイウェイ つまらない」と出てくるけど、そんなことないので。
良い映画はパンフレットを買うようにしております。
…それではあらすじ・感想に入ります。
ペンギン・ハイウェイ
あらすじ
小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。
そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の"お姉さん"。気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミステリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究もまじめに続けていた。
夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の町にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。
ペンギンの謎を解くべく【ペンギン・ハイウェイ】の研究を始めたアオヤマ君は、お姉さんが不意に投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。
ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。
「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」
ホームページにはもうちょっとだけあらすじ書いてあるから気になったら見てみてな。
感想
夏と不思議とお姉さん。これ、男子小学生にとって最高にワクワクする組み合わせではありません?私は、超絶ワクワクしました!少年のひと夏の冒険です。ジャンルは全く違いますが『ブレイブストーリー』のような感じですね。あ、ブレイブストーリーはほんのり闇を感じるのでちょいと違いますね。まあ、この作品も、ひと夏の冒険です。
原作が森見登美彦作品という事もあり、独特の不思議世界観でした。天才小学四年生アオヤマ君が、『お姉さんの投げたものからペンギンが突如現れる』という謎を研究するという事が軸となっております。そしてもう一つの軸が『お姉さんとおっぱいがなぜ魅力的か?』。
何が良かったかというと、純粋で裏表のない天才のアオヤマ君がお姉さんの謎を通して様々な冒険をしていくというまっすぐなストーリーに心を打たれました。あと、おねえさんのおっぱいと謎のエロさ。いやぁ、ほんとにファミリー層にもそうでない層にもおすすめしたいですね。
中盤以降SF的な展開になるので、一度見ただけでは少しわかりにくい部分もあるのがマイナスポイントですが、逆に考えると小説版を読むと補完ができるという事ですね。前向きに考えましょう。
後は、ペンギンがかわいいという事ですね。かわいいは正義です。しかしなぜペンギンだったのだろう?ペンギンがよちよち歩きで子供を想起させるからかなぁ。
キャラクター
アオヤマ君です。
公式では天才少年的扱いで、実際にそうなのですが、なにより生意気です。ガキ大将キャラのスズキ君に嘘をつく、お姉さんに知識自慢をするなど普通の小学生よりも頭が良く生意気ですが、何よりまっすぐなキャラクターなので生意気さよりも可愛らしさが勝っている近年には珍しい主人公です。
キャラデザがまず可愛いですよね。男の子らしい好奇心が瞳から伝わってきます。
お姉さんに歯を抜いてもらうシーン。私のお気に入りシーンです。
アオヤマ君のボケッとした顔がなんだかおかしくて、良いです。
お姉さんですね。こちらも歯を抜いてもらうシーンです。
このキャラクター、名前は特になく、『お姉さん』となっております。
ほんとにいいキャラですね。見た目が健康的なセクシーさがあって良いのです。
おっぱいが良い。良さです。
このキャラクターは物語の根幹にかかわるのであまりお話しできません。劇場でその良さを知ってください。
ウチダ君。のび太の系譜です。弱弱しいけれど、一生懸命。でも危ない橋は渡らないタイプの子です。私もこんな感じの子供でした。親近感がすごいよ。
声優が釘宮理恵さんです。釘宮さんの子供ボイスすごく好きなんですよね。聞いていて落ち着く声なのです。
チェスが強い天才少女、ハマモトさん。自分の信念は曲げない強い女の子です。ガキ大将にも強気に出る姿勢は憧れますね。私が子供の頃はそんなことできませんでしたので。
自分の研究に全てを捧げているので、危うさがあるのですが、子供なので仕方ないです。
フランス人形のような見た目で、愛くるしいデザインです。ジブリ系ヒロインにいそうな感じですね。アリエッティとかの感じかなぁ。
とにかく、笑顔が可愛いよね!!
スズキ君(画像右)。いわゆるジャイアン。
画像からも分かるように、この映画、色使いが非常に良いのですね。青と緑を基本にして夏の解放感と成長感を表現しており、視覚的に涼しくなれます。
夏は天気が変化しやすいことから、台風や快晴など次々と変化させ、リアリティを追及させております。と同時に、心理状態と天気を同じようにすることで見る側に今の状態をわかりやすくしているので、誰が見ても今の状態が分かるようになっております。急なトイレにも安心。
お姉さんとアオヤマ君がカフェでチェスをするシーン。
小物が細部まで表現してありますね。細かく作りこむことで、最近のカフェのおしゃれさを追及しているんだなぁと思いますね。純喫茶とはまた違った良さがある。
クリームソーダ飲みたい。あのさくらんぼがおいしいんだよねぇ…
こんなカフェ行きたい。行きたくない?
以上が私のこの映画から感じた爽やかさです。ネタバレ無しなのでさすがに限界があるね。でも、ネタバレ無しでもここまで爽やかさが伝えられたのなら、劇場に行くともっと涼しく、かつ懐かしい気持ちになれると思います。SFが好きで優しい気持ちになりたい方には本当におすすめです。おそらくあと少ししか劇場では上映しないと思われるので、ぜひお早めに足を運んでくださいませ!
あ、あえてマイナスポイント書くとしたら、途中途中の説明がすこーしわかりにくいところかな。解説に時間がさけないのは映画だからね。難しいのだけれども…
評価 80点
お姉さんの良さは100点
画像引用元:
https://www.youtube.com/watch?v=N4w5pKu78sQ
https://www.youtube.com/watch?v=prNOowR0Qd8
https://www.youtube.com/watch?v=tVhy2LnbL1A
予告編のスクリーンショットです。